2007年 05月 16日
集めて楽しい♪ 銅版転写の器 |
近代陶片の中から、型紙摺り以外で、特徴のはっきりした見分けやすい陶片を紹介します。 明治~昭和戦前にかけて大量生産された銅版転写の小皿と、その裏側です。これも印判と呼ばれ、型紙摺りタイプより、少し遅れて生産が始まりましたが、次第に型紙摺りに取って代わりました。小皿や茶碗などの食器だけでなく、いろいろな生活用品に銅版転写は使われました。写真の下の列、右から二番目は戦前の煙草の柄です。時代を反映したデザインが楽しいです。
陶器用の染料で模様を印刷した紙を器にあて、水を含んだ刷毛で転写して絵付けするのですが、転写用の紙は、版画のエッチングのような方法で銅版印刷されているため、模様をよく見ると、塗り潰したように見える部分も細かい線の集まりであることが判ります。縁を見ると、転写用の紙がずれたり、皺が寄ったりしています。
by 10hen-kiso
| 2007-05-16 23:44
| 戦前の陶片