2007年 06月 05日
海岸陶片の基本!明治の食器 |
それでは、「骨董市」が開かれている海岸や川の中から、古い陶片を探しますが、その前に基本となる陶片を一つ覚えておきましょう。 型紙摺り陶片の表と裏
鮮やかな藍色の模様でびっしり埋まった陶片、これらは印判とか、型紙摺り、摺絵などと呼ばれ、主に明治時代を中心に、量産食器の花形だったものです。※1 骨董市やアンティーク雑誌でも、まだまだ安価で手に入るため、人気があるようです。
模様の形に切り抜いた紙を皿に当てて、その上から染料を摺り込んでいるため、絵の輪郭線が、よく見ると点線になっています。藍色がほとんどですが、たまに緑色や、多色刷りもあります。 型紙摺りタイプの皿の多くが、底はこんな形をしています。蛇の目凹型高台と言います。これは江戸後期~明治時代に特に多い形です。例外が多いため、これだけで時代は決められませんが、「ものすごく古い皿ではないけど、そこそこ古いよ、今のモノではないよ」くらいのシルシです。※2
型紙摺りの器は武骨な感じがするほど頑丈で、作られて100年以上たつものが多いのに、近くの海岸、隣の川に、目立つ大きな破片で無造作に転がっています。まるで炊き込みご飯の具のように小さな破片で眠っています。
型紙摺りの陶片は特徴がはっきりしていているため、干潟にたった一つ小さな破片で落ちていても、初めてでも、すぐ見分けられると思います。非常にたくさんあるため、近くに良い海岸、川が少なくても集めることができます。骨董市では割れた近代皿や茶碗など無価値でしょうが、今のものとの違い、手仕事の良さは十分楽しめます。
そのうえ、海岸や川が開いてくれている「骨董市」では、その品揃えを調べるために使えます。陶片の目立つ、ガラス製品の多い場所を見つけたら、まず、この型紙摺り陶片がどの程度あるか見てください。
※1
明治時代半ばになると、銅版転写という方法で印刷したものが現れ、次第に取って代わりますが、大正時代になっても型紙摺りタイプの器はまだたくさん作られ、ごく一部昭和のものさえ見つかっています。一番盛んに作られていたのが明治時代ということです。
※2
型紙摺りの皿でも、この形の底でないものはあります。特にごく小さな皿は現代のものに似た形をしています。また、蛇の目凹型高台は大正時代にも作られていますし、一部は昭和のものにさえあります。ただ一番多いのは江戸後期~明治時代です。
鮮やかな藍色の模様でびっしり埋まった陶片、これらは印判とか、型紙摺り、摺絵などと呼ばれ、主に明治時代を中心に、量産食器の花形だったものです。※1 骨董市やアンティーク雑誌でも、まだまだ安価で手に入るため、人気があるようです。
型紙摺りの器は武骨な感じがするほど頑丈で、作られて100年以上たつものが多いのに、近くの海岸、隣の川に、目立つ大きな破片で無造作に転がっています。まるで炊き込みご飯の具のように小さな破片で眠っています。
型紙摺りの陶片は特徴がはっきりしていているため、干潟にたった一つ小さな破片で落ちていても、初めてでも、すぐ見分けられると思います。非常にたくさんあるため、近くに良い海岸、川が少なくても集めることができます。骨董市では割れた近代皿や茶碗など無価値でしょうが、今のものとの違い、手仕事の良さは十分楽しめます。
そのうえ、海岸や川が開いてくれている「骨董市」では、その品揃えを調べるために使えます。陶片の目立つ、ガラス製品の多い場所を見つけたら、まず、この型紙摺り陶片がどの程度あるか見てください。
※1
明治時代半ばになると、銅版転写という方法で印刷したものが現れ、次第に取って代わりますが、大正時代になっても型紙摺りタイプの器はまだたくさん作られ、ごく一部昭和のものさえ見つかっています。一番盛んに作られていたのが明治時代ということです。
※2
型紙摺りの皿でも、この形の底でないものはあります。特にごく小さな皿は現代のものに似た形をしています。また、蛇の目凹型高台は大正時代にも作られていますし、一部は昭和のものにさえあります。ただ一番多いのは江戸後期~明治時代です。
by 10hen-kiso
| 2007-06-05 06:18
| 戦前の陶片